※注意!
今回の内容はあくまでセルフコーチングに軸を置いた話です。
決して犯罪を推奨したり助長しようとする意図はないことをあらかじめ申し上げておきます。
こんにちは、ほうりです。
前回に引き続き、漫画”ジョジョの奇妙な冒険”に出てくるキャラクターの名言に絡めて、セルフコーチングについて語っていきます。
今回はプロシュート兄貴の弟分、ペッシを代表する名言。
わかったよプロシュート兄ィ!!
兄貴の「覚悟」が!
「言葉」ではなく「心」で理解できた!
集英社文庫『ジョジョの奇妙な冒険』33巻より
この後に展開されるペッシとブチャラティのバトルは、手に汗を握る駆け引きの連続ですがそれはさておき。
このペッシの名言は、既に私の日常の中にすっかり溶け込んでいるセルフトークです。

判ったよ!〇〇は××だってことを心で理解できたっ!!
というように、毎日何かしらの発見につながっています。
そんなわけで本題です。
人間は、心から理解できたものしか身につかない

人はどんなものにしろ、知識を詰め込んでも

どうせ何も変わらない”気休めにしか過ぎない
と思っていればその通りに動くように脳が働きます。
なので

自分はなんて根性がないんだ!

まだまだ努力が足りない!

もっと頑張らないと××できない!!
と嘆き、自己嫌悪に陥ることになります。
でもそれは脳にとってみれば

どうせ何をやっても変わらない自分

何をやっても気休めにしかならない自分
にリアリティがあり、慣れ親しんだ現状(コンフォートゾーン)であるわけです。
そして脳の性質上、そちらの世界に重きを置いている限り、
”何をやっても気休めにしかならず、どうせ何も変わらない自分”
でいるコンフォートゾーンから抜け出せさせまいと、ホメオスタシスががっちりと働きます。
つまり、どんなに知識を詰め込んで頑張っていたとしても、

どうせ何も変わらない

やっても無駄だ

何を学んでも気休めにしかならない
と思っていれば、
脳はそのコンフォートゾーンから抜け出せさせまいとホメオスタシスとタッグを組んで正常に動いているだけなので、根性や頑張りが足りないというわけではありません。
私が感じた暗殺チームのマンモーニのセルフトークやコンフォートゾーンについて
ではここから、私の推しの5部に出てくる暗殺チームのマンモーニことペッシと絡めて、セルフコーチングと理解について考えていきます。
ペッシは暗殺チームに居ながらも、今まで人を殺めたことはなく(アニメでは配属されてから2年間)、プロシュート兄貴からはマンモーニ(ママっ子野郎)と呼ばれています。
そのため自分に自信がなく、ヒットマンとしては小心者です。
その背景には、プロシュート兄貴の教えが頭にあっても、心がそれを否定していたことが原作やアニメからでも容易にうかがえます。
俺は兄貴と違って勘が悪い。
期待しないで欲しい。
あ、あんまり期待なんかしねーでくれよォー
オ、オレ「勘」が悪いし…
集英社文庫『ジョジョの奇妙な冒険』33巻より
これらの自虐的な言葉がペッシのセルフトークであり、兄貴の教えを解ってはいるものの、
”勘が悪いし期待しないで欲しい自分”
が本来の自分であり、
”土壇場でブルっちまうのが正しい自分の在り方だ”
というコンフォートゾーンだと脳が処理していたと考えられます。
しかしこの後プロシュート兄貴の「自信を持て」というフォロートークにより、
ペッシは物語のキーアイテムの手がかりを見つることが出来ます。
そして最終的には、敬愛する兄貴の偉大なる生き様と死によって大きく成長することになりました。
わかったよプロシュート兄ィ!!
兄貴の覚悟が!
「言葉」ではなく「心」で理解できた!
集英社文庫『ジョジョの奇妙な冒険』33巻より
ペッシが成長したきっかけは、プロシュート兄貴が死の間際になってもスタンドを解除しないと自らに言い聞かせてきたことをそのまま実行する姿でした。
そして敬愛する兄貴分の決死の覚悟をその目で見て、初めてプロシュート兄貴の言っていたことを心で理解して、初めて今まで構築していた自分のコンフォートゾーンをずらすことに成功しました。
以上のことからセルフトークがいかに重要であるか、セルフコーチングのノウハウを自分の中に落とし込むためには、知識を詰め込むだけではなく実践し、心で理解することが大切であるかを感じていただけたと思います。
セルフコーチングの重要性や知識を心で理解するために
セルフコーチングを心で理解できた場合、ペッシのように急激に成長は出来ないまでも、続けていけばいくほど、10年修羅場をクグってきたようなスゴ味のあるマインドセットに近づいていくことができます。
ではこれらのことを踏まえてセルフコーチングを継続できるコツを以下からまとめていきます。
まずは自分の理想のゴールを設定することから

まず大事なことは、他人軸ではなく自分軸でなりたい自分や理想の未来を思い描き、そこをゴールに設定することです。
これを定めていなければ何も始まりません。
家でいうところの土地であり、体でいうところの骨盤であり、要は基盤の部分です。
この時大事なのは、現状の外側にゴールを設定すること。
現状の外側とは、常識の範囲内とか自分のできる範囲でという枠を取っ払って、本当に自分がなりたい、理想とする未来を指します。
大事なことなので何度も書きますが、脳は変化をとことん嫌い、プロニートも裸足で逃げだすほどの隙あらばサボろうとする超ものぐさ野郎です。
そんな脳を相手に、常識の範囲内で叶えられるものをゴールにしたところで「別に変らなくてもそのうち達成されるからそのままでよくね?(鼻ホジ)」となり、結局何も変わらない生活を送る羽目になるからです。
なのでゴールは、手が届かなくて無理だと思ってあきらめていたけどこれが自分の理想であり叶えたいことなんだ!と心から思うことを設定してください。
ゴールは一つに絞らない

そして意外に思われるかもしれませんが、ゴールは一つだけに絞らないほうがいいです。
私たちは幼いころから
「一つのことをやりぬきなさい」と教わってきましたし、
一つのものに集中してやり抜く姿はカッコいいとさえ思います。
でもそれを実行すると、たった一つのゴールを達成しようとする過程の中で超えられない壁が出てきた場合、どん詰まりを感じてしまい、視野が狭くなります。
そして、かつてのペッシのようにこう考えてしまうのです。

どうせ私にはできっこない

だって頭が悪いから

自分で決めたゴールも達成できないなんて私はダメな奴だ
そうなってしまうと、やはり脳は

そうかそうか、お前はやっぱりそういうやつだったんだな
という判断を下してしまい、

てめえにはこの世界がお似合いだ!
と言わんばかりに、変えたいはずの現状維持にとどまってしまいます。
しかし色々なゴールを持つと、

お、ゴールAがここで行き詰ったか。

考えに考え抜いても駄目ならゴールBに一度向かえばいいや

(ゴールBを達成している最中)おっ!ここにきてゴールAの壁を乗り越える方法が浮かんだぞ!

ついでに言えばゴールCの解決策も浮かんだし!!
と、フットワークが軽くなり、思いもよらないところで解決策が思い浮かびます。
そしてここで『そうか!あの時読んだ本で書いてあったことってこういうことだったんだ』という、まさに頭ではなく心で理解する現象が頻発します。
ゴールは気軽にカジュアルに何個も設定してOK!
私のコーチングのメンターさんは『ゴール設定は気軽にカジュアルに設定してもいい』と常々仰っています。
僕もコーチングを本格的に学んで実戦する前は「やりたいこと」とか「ゴール」といったものは、
ウンウンと唸りながら絞り出して考える必要がある
頑張って努力する必要がある
本心ではやりたくないと思っても、一度決めた事は最後までやり通さなければいけないみたいに思いこんでたけど、それらは実は全くの嘘だし、真逆なんですよね
思いもよらない本音があぶりだされたり、自分が目指したいゴールをストンと決めることが出来ました【セルフトークZeroToOne感想】より
私も最初聞いたときは「え!?そうなの!?」とリアルに声に出していましたw
ただ、実際に自分がセルフコーチングを実践していくと『確かになぁ』と心で理解することが多いです。
私の軸となるゴールは以下の通りです。
- 身も心も健康で、経済的に超満たされている
- 自分にとって良い変化をどんどん受け入れている
- 自分にメリットがあれば即断即決!ガンガン決めている
- 自分をとことん褒めまくっている
- 私は付加価値は十分持っているし、世の中を良くしている
- 私はどんどん学んで知識や価値観をアップデートして成長して人生を豊かにしている
- そのために必要なことに自己投資をして、仕事やファイナンス活動以外にも目を向けて人生や社会を良くしている
見てわかるように、全然一つに絞っていませんw
しかもこれ、設定したゴールのほんの一部分です。
更に言えば
- JRで北海道一周旅行に行く
- 好きなだけ温泉巡りをする
- 猟銃免許取る
- 自転車で中山峠まで行く
- バスを乗り継いで北海道一周旅行に行く
- 近所のセブンイレブンに売ってあるポップコーン全部食べる
- 大阪でお好み焼きの食べ比べをする
- 全国の銭湯を巡る
等、たった今思いついたゴールも含まれています(笑)
それでもこれが私が叶えたい理想のゴールであり未来であり、いつでもどこでも何個でも気軽にカジュアルに設定してもいいということなので、楽しみながらいつも考えています。
セルフコーチングを実践していく中で「お、これもゴールにするか」とか「ここ、ちょっとだけ変えてみようか」と色々なゴールを柔軟に増やしたりアレンジしていくことで、『あ!この経験はつまりそういうことだったのか!!』と心で理解する回数は格段に増えます。
ちなみにゴール設定をはじめ、セルフトークには一切『〇〇したい』『〇〇できる』という言葉は使っていません。
その理由については以下の記事をどうぞ

ゴールの世界にリアリティを持たせて、常にそちら側で考える
そしてセルフコーチングで大事なのは、『ゴールありきの日常を送る』ことです。
ざっくりいうと、現状の外側に設定したゴールが本来自分のいるべき場所だという風に振舞うことです。
たとえば私の場合は、『身も心も健康的で超満たされている生活を送っている』現状が本来の自分にふさわしいという前提のもと、思いっきりイメージを膨らませます。

早寝早起きは当たり前

朝起きてすぐにウォーキングやストレッチを行って、優雅に朝食を摂る

そしてそのあと、自宅で仕事をしながら掃除洗濯も行いながら、時間を無駄にせず、充実した一日のスタートを切る
といった具合です。
このイメージに、住んでいる部屋の内装とか着ている服とか、使っている家電用品も付け足せば、よりリアリティのある世界観が膨らみます。
そうすることで脳が、『今まさに身も心も健康的で超満たされている生活を送っている』方が本来の自分なんだと思い込んでいきます。
脳は、リアリティをより感じやすい状況=現状→そのままの状態を維持するという働きをしています。
このリアリティについてですが、脳にとってそれが現実であろうが空想であろうが全く関係ありません。
ぶっちゃけ言えば『妄想したもん勝ち』です(笑)
この辺は私の得意分野ですw
それを繰り返すごとにだんだん脳は、”今の自分の生活”に対して違和感を覚えていきます。

おいおい、なんでお前は二度寝してこんな冴えない部屋で一人さみしくスマホを見てだらだらしてんだ?

心身ともに健康に過ごしているんだろう?なら何で、そんな行きたくもねぇ仕事に行って、築きたくもねぇ人間関係に振り回されてくたばりそうな面してんだ?

会社に依存しないで働いて、自分で収益を出して成功してるんだろう?ならこんなことしてる暇あんのか?
脳が認識している現状(ゴール側)と今の現状との間に溝が生まれると、人は今の自分に対して不満を覚えます。

何で自分はこんな冴えない暮らしをしてんだぁああ?舐めやがってェエ~!?
そんな不満が溢れ出てきた脳はどうにかしてその差を埋めようと、自分が認識している現状(ゴール側)に戻るため、無意識的に行動ができるようになります。
これが所謂モチベーションと呼ばれるものです。
モチベーションが発生してゴール側に”戻っていく”最中にも、ふとした瞬間に「わかったよ!私のマインド!あの出来事が頭ではなく心で理解できたっ!」となります。
他人からしてみれば取るに足らないようなものでも、私にとってみれば瞠った目から鱗が百枚単位で落ちるほどの発見です。
そうした発見に気づけるのは、常に私がペッシの名言『頭ではなく心で理解できたっ!』をセルフトークにしているからに他ならないのです。
自虐や謙遜という名の自己肯定感を低くするセルフトークは一切やめる
私たち日本人は幼少期から謙遜するのが美徳だと教わってきました。
例えば「ほうりちゃん、この前すごく頑張っていたよね」と他人に褒められるとします。
するとすかさず隣にいた母親に「いえいえ、そんなことは~。家ではすごくだらしないのですよホホホホホ」みたいな感じで、必ずと言っていいほどけなされました。
これは私だけではなく、ほとんどの日本人が体験してきたことだと思います。
そして育っていく過程で「褒められたらそれを真に受けちゃいけないんだ」というブリーフシステムに捕らわれ、結局のところ「自分はたいしたことがない奴だ」といったセルフトークで自己肯定感を低めてしまいます。
なので今まで自分に向けてきたセルフトークもしっかりと変えていく必要があります。

まとめ
いかがでしたか?
今回記事にするにあたり改めてプロシュート兄貴とペッシのターンを読み返した際、改めてこの二人の名言はすごく使えるなと思いました。
もともとこの二人の名言は、ジョジョを知らなかった頃の私でもネットなどで目にしていたので、「うぉおおお!カッコいい!!」と思っていました。
ですが数年後にこの二人の名言が、まさか自分のセルフトークになるとは予想外でしたw
ちなみに、私はセルフコーチングを始めて3年目になりますが、まだまだ達成したいゴールはたくさんあります。
そもそも人は、ゴールを達成したら一年半で寿命を迎えてしまうという危機感が備わっているので、ゴール間近になったら創造的に回避するクリエイティブアボイダンスという機能が働いてしまいます。
なので、ゴールを達成しそうになったら、常にゴールを更新し続けることが大事になってくるのです。
3年もの間セルフコーチングを続けて来れたのは、ペッシとプロシュート兄貴の名言をセルフトークとして採用し続けてきたからだと胸を張って言えます。
現実世界にはプロシュート兄貴はおろかペッシもいませんが、この二人の名言や生き様は漫画やアニメで確認することができ、私を鼓舞してくれます。
ゴール側の自分へ”戻る”ためには、彼らが残した名言を自分のものにして、日々実践あるのみだと頭ではなくて心からそう思いました。
弟分の才能を信じて励まし続けたプロシュート兄貴と、兄貴の教えを心で理解し成長を遂げたペッシのように、私も常にゴール側の自分を意識して今日も楽しく過ごします。